平成18年5月26日

兼松ウェルネス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:伊藤 道代)は、この度、 弊社販売商品、「スターリミルク」*(一般名:「免疫ミルク」)の単純ヘルペス患者を対象としたヒト試飲試験を北里大学医学部皮膚科 増澤幹男(ますざわ・みきお)診療教授のもとで実施しました。その結果、「スターリミルク」の継続飲用はHSV再発予防に有用であるとの所見を得ました。

本研究結果は、2006年6月2日(金)~6月4日(日)に国立京都国際会館(京都市)で開催される第105回日本皮膚科学会にて発表されます。

飲用試験は2004年1月から1年間、25名の被験者(うち17名はヘルペス抗体価が陽性で難治性皮疹あり)で実施しました。試験では長期継続飲用による難治性皮疹の改善の有無と、血液中の免疫を司るリンパ球のヘルペスウイルスに対する反応性について検討しました。

臨床飲用試験の結果;
「スターリミルク」の継続飲用によって難治性皮疹の82%が改善しました。
「スターリミルク」の継続飲用はヘルペスウイルスに対する免疫反応を増強しました。
「スターリミルク」の継続飲用は抗ウイルス剤に頼らずに、ヘルペスの再発予防に有用であることが確認されました。
「スターリミルク」の長期飲用で問題となる副作用はありませんでした。

* 「スターリミルク」は1958年に米国で開発され、現在ニュージーランドで生産されている、一般名「免疫ミルク」(http://www.meneki.net/milk.htm) の商品名です。同商品は国内では、1995年から弊社が販売しており、リウマチ、感染症、アレルギー等、免疫に関連する症状に対する有用性が示唆されるデータを得ています。

<お問い合わせ先>
兼松ウェルネス株式会社
健康食品事業部 (学術担当: 北野、畑)
〒104-0045 東京都中央区築地2-3-4
電話: 03-5148-1125 FAX:03-3547-2060
メールアドレス:
masahiro_kitano@kwn.kanematsu.co.jp
isao_hata@kwn.kanematsu.co.jp
会社ホームページ:
http://kwn.kanematsu.co.jp/

□日本皮膚科学会発表要旨
表題: 単純ヘルペス(HSV)に対する免疫ミルクの免疫効果の検討
HSVの再発予防には免疫賦活が有効とされるが、有用な方法がない。今回、免疫賦活作用があるとされる免疫ミルク(商品名:スターリミルク)を1年間飲用した25名を対象としてHSVに対する 免疫効果を検討した。飲用前と飲用後の比較で末梢単核球のHSV抗原刺激によってリンパ球幼弱化反応およびIFN-γ産生の亢進が見られ、両者間の相関傾向も認められた。一方、PHA刺激による非特異的なリンパ球幼弱化反応およびIFN-γ産生の亢進は見られず、両者の相関もなかった。
以上の結果から、免役ミルク飲用によりHSV抗原特異的なCTLが誘起されている可能性が示唆された。また、飲用期間中HSV IgG特異抗体価の変動はなかったが、へルペス皮疹の再燃を抑制し、合併していた難治性皮疹の多くが改善した。
免疫ミルクの継続飲用はHSV再発予防に有用と思われる。

<ご参考>
*「免疫ミルク」とは:
生れたばかりの赤ちゃんが、母親から受け継いだ抗体のため、行進風邪などにかかりにくくなっているという事実をもとに開発されたミルクです。人は成長の過程でさまざまな感染症を経験し、多くの微生物に対する抗体を持つようになり、女性は、妊娠すると母親になるまでに持った抗体の中から、いくつかのものを、自分の赤ちゃんへ与えることができるからだの仕組みを持っています。妊娠中には胎盤を通過して抗体IgGが胎児へと移行し、出産直後は初乳中にIgG抗体や分泌型のIgAが分泌され、小さな命を感染症から守ります。この原理を乳牛に応用して万人の健康を守るために開発されたのミルクが免疫ミルクです。アメリカ合衆国 オハイオ州にあるスターリ研究所(http://www.smbimilk.com/)によって開発されました。アメリカでにおける 約40年におよぶ試飲調査では、リウマチ、アレルギー、高血圧、高コレステロールなどの生活習慣病を中心に、各種の疾病の予防・改善に有効である、という結果が報告されています。(予防・免疫研究協会のホームページより)

ご参考資料 パネル「スターリミルク」ができるまで」[PDF 423KB]

*単純ヘルペスウイルス感染症とは:
単純ヘルペスウイルスにはHSV-1とHSV-2の2つの型があります。HSV-1は唇にできる単純ヘルペスや、眼の角膜にできるびらんの原因となるウイルス、HSV-2は陰部ヘルペスの原因となります。HSV感染症では、皮膚や粘膜にとても小さな水疱が出現します。治療後も完治せず、再発の可能性が高く、ウイルスは 感染部位へ神経線維を供給する神経細胞が集まった神経節の中で潜伏状態になって存在し続け、免疫機能の低下、疲労などの原因により、ウイルスは周期的に再活性化し、増殖を始め、神経線維を伝わって皮膚へ戻り、以前の感染部位と同じ部位に水疱を出現さ、再発します。治療:HSV感染症を根絶できる抗ウイルス薬はまだ開発されてなく、口や陰部のヘルペス感染症では、 初回感染のときに治療しても、神経への慢性感染を予防することはできません。治療は、再発時の不快感をある程度緩和し、病気の期間を1~2日短縮することは可能です。

ご参考資料「免疫ミルク飲用による単純ヘルペス(HSV)抗体価陽性患者の難治性皮疹への影響」[PDF 539KB]

□ 免疫ミルクの学術資料 http://www.meneki.net/milk.htm