平成17年5月30日

三菱商事株式会社
国際石油開発株式会社
新日本石油株式会社
兼松株式会社
三井物産株式会社
エルエヌジージャパン株式会社
住友商事株式会社
双日株式会社

タングーパートナー各社は、各社が共同で参画しております、インドネシア共和国・パプア州ベラウ湾内に位置するタングーLNG(液化天然ガス)プロジェクトにおいて、オペレーターであるBPを始め参加パートナー各社と共に、同事業の最終投資決定を行い、液化プラント建設契約に関わるEPC契約を締結致しました。

本最終投資決定に先立ち、タングーLNGプロジェクトは、プロジェクトの開発鉱区であるベラウ鉱区、ウィリアガール鉱区及びムツリ鉱区それぞれについて生産分与延長契約の締結及びプロジェクト開発計画の承認をインドネシア政府エネルギー鉱業資源省並びに石油ガス上流実施機関(BPMIGAS)より取得しております。

液化プラント建設に関わる契約金額約18億ドルに及ぶエンジニアリング、資材調達及び建設契約(EPC契約)は、ケロッグ・ブラウン・ルーツ(米)、日揮株式会社およびPTプルタフェニッキ・エンジニアリング(インドネシア)との間で締結し、年間760万トンの生産能力を持つ2系列のLNG液化プラント及びその関連設備をインドネシア・パプア州トゥルック・ビントゥニに建設しております。

原料となる天然ガスはビントゥニ湾沖合に設置される2基の無人洋上プラットフォームにて生産され、パイプラインを通じて陸上液化プラントに供給されます。洋上ガス田開発施設のプラットフォーム設置、パイプラインの設計・製造・建設に関わる契約はイタリア企業であるサイペムS.p.A社との間で締結致しました(契約金額約4億4,000万ドル)。

タングーLNGプロジェクトは既に中国、韓国、北米の各買主との間でLNG売買契約を締結しております。プラント建設作業は順調に進んでおり、当該プラントからのLNG生産・供給開始は2008年末を予定しております。

以上

・タングーガス田開発鉱区はインドネシア共和国パプア州ビントゥニ周辺のベラウ湾からビントゥニ湾に拡がる地域に位置している。オペレーターはBPインドネシア。

・タングーLNGプロジェクトにおける参加権益保有者は、BPインドネシア37.16%、中国海洋石油総公司 (CNOOC) 16.96%、MIベラウB.V.(三菱商事株式会社、国際石油開発株式会社)16.30%、日石ベラウ石油開発株式会社(新日本石油開発株式会社、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)12.23%、ケージーベラウ/ケージーウィリアガール社(兼松株式会社、海外石油開発株式会社(三井物産株式会社連結子会社)、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)10%、エルエヌジージャパン株式会社(住友商事株式会社と双日株式会社の折半出資会社)7.35%となっている。

・ベラウ・ウィリアガール・ムツリの3鉱区全体の確認埋蔵量は14.4兆立方フィートである。

・ベラウ、ウィリアガール、ムツリの3鉱区の既存生産分与契約は、先般BPMIGASとの間で合意した延長契約によりそれぞれ2035年までの延長が認められた。

・タングーLNGプロジェクトは、中国海洋石油総公司により運営される福建省LNG受入基地向けに年間260万トン、韓国Kパワー社向け年間最大80万トン、韓国ポスコ(旧浦項製鉄)社向け年間55万トン、米国センプラ・エナジー社用メキシコ向け年間最大370万トンの4社との間でLNG売買契約を締結済み。

・プロジェクトの総開発費用は約60億ドルを想定しており、その内約30億ドルについて外部融資調達を行う予定。必要な外部調達資金のうち、1/3は中国の融資団よりリミテッドリコースでの融資で賄い、残りの資金については市中銀行及び国際融資機関から、スポンサー保証(タングープロジェクト参加パートナーによる保証)による調達とする予定。タングーLNGプロジェクトの参加パートナーは、当初市中銀行及び国際融資機関からの調達についてもリミテッドリコースでの調達方針で進めていたが、LNG生産開始に向けたスケジュールを維持する為、プロジェクトの諸契約締結を早期化する必要が生じたことから、スポンサー保証による資金調達を選択することで合意した。

【お問い合わせ先】
兼松株式会社 広報室  佐藤 
電話:03-5440-8000