2020年 社長年頭挨拶

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2020年1月6日

明けましておめでとうございます。
1月6日朝、兼松株式会社本社にて行なわれました、当社社長 谷川薫による兼松グループ全社員向けの「2020年 年頭挨拶」を下記の通りお知らせします。

皆さん、新年明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、兼松ならびに兼松グループの皆さんに新年のご挨拶を申し上げます。


2019年の振り返り

2019年は、令和へと新たな時代に歩みを踏み出した年でした。

当社は8月に記念すべき130周年を迎え、歴史の重みを感じると共に、更なる持続的な発展・成長をあらためて誓った年でありました。加えて10月には、約30年ぶりとなる本社移転について発表しました。

また、2019年は東京オリンピックを控え、各方面のスポーツ界から元気を貰った年だったと思います。3月には、野球のイチロー選手が引退しましたが、選手生活に“後悔などあろうはずがない”と語ったことが大変に印象的であり、一つの時代の流れを感じました。8月には、ゴルフの渋野日向子選手が全英オープンで優勝して一躍注目を集め、新しい息吹を感じました。そして、記憶に新しいラグビーワールドカップ。こちらは日本中がOne Teamとなって応援し、熱く燃えたことをいまだに思い出します。気持ちが一つとなることの大切さ、これが如何に重要であるかを改めて感じました。

そのような中、兼松の厚生会運動部では、二つの印象に残る嬉しいニュースがありました。一つは野球部が商社リーグで優勝したこと。もう一つは、年末にサッカー部が、商社リーグの入替戦で勝利して一部に昇格したことです。

一方で、2019年は台風など自然災害の多い年でありました。被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り致します。また、当社から自主的にボランティアに参加した社員もおり、その活動に敬意を表します。

また、世界政治が混迷し、米国大統領のTwitterなどにより為替や株価が動く時代になりました。米中の貿易摩擦は一定程度解消されたものの、ついには我々を含む日本企業の業績にも大きく影響を与え、結果的に国民一人ひとりの収入にも影響をもたらし、他人事ではなくなりました。他にも、イギリスのEU離脱問題や、中東の地政学的リスクなど、様々な問題がありました。10月には消費税が10%に引き上げられ、当社グループとしても、消費者に直接販売をしている携帯電話販売事業などにその影響が出ています。

兼松の経営としては、2019年は女性の活躍を大きく意識した年でした。
昨年より女子サッカーチーム「INAC神戸レオネッサ」を応援することを決め、スポンサー契約を結び、代表する選手達が来社してくれました。浜松町駅には、活躍する選手を使った広告を掲載しました。これは、兼松として女性の活躍を応援しているという意味を込めています。私は、あの広告に写っているサッカー選手は当社グループの女性社員であるとイメージしています。
6月には、兼松史上初となる女性取締役が誕生した事はご存じの通りです。現在、社内外で大いにご活躍いただいています。また、採用においても、女性の内定者が半数となりました。
年末にはエリア特定社員を対象に研修会を行い、女性活躍の可能性について様々議論していただきました。研修後のアンケート結果とコメントは、すべて読ませていただきました。部門によって仕事のやり方や価値観に大きな違いがある、新人研修以来はじめての研修だった、等々のコメントがあり、改善すべき点が多々あることがよく解りました。これらは2020年に徐々に改善していきたいと思います。また、今回は一部の社員のみ参加していただきましたが、今後は是非エリア特定社員の皆さん全員に受講していただきたいと思います。しかしながら、それぞれの職場においては未だ環境が整っていないということもあります。各職場の管理職、上司、同僚の皆さんの意識もまだまだと思いますので、女性社員の活躍を意識した職場環境・意識改革を是非お願いします。


2020年、皆さんに期待すること

さて、2020年も引き続き、国際政治の影響を受けて経済の不安定さが増すのではないでしょうか。特に、秋には米国の大統領選があり、米国政治が大きな節目を迎えます。米中貿易摩擦による景気への影響、年初に再燃した中東の不安定による地政学的リスク、これらが大きくなる可能性が非常に高いと思います。
そのような中、各国、各企業が知恵を絞り、更なる拡大に弾みを着けられるか、実力が試される年となるでしょう。皆さんそれぞれのビジネスにおいても、リスクをきちんと把握してビジネスを成長させる力が試される年になると思います。世界経済と密接に関係する我々のビジネスは、不安定さを増す可能性が非常に高まる中、しっかりと脇を締めて日々のビジネスに取り組んでいきましょう。


デジタル化について

加えて、デジタル化が加速度的に進むと思います。身近な所では消費税増税を契機にキャッシュレス対応が進んでいますが、これもデジタル化の一つです。今年は、オリンピックで混雑が予想される交通事情もあり、我々もモバイル機器やネットワークを活用して時間や場所に捉われない働き方改革が必要ではないかと考え検討中です。ビジネスの世界では様々な機能のクラウド化が進んでおり、リアルな生活とデジタルの世界が相互に結びつき、生活や仕事のやり方が大きく変わりつつあります。我々もデジタル化の根幹を成すストレージインフラの刷新を行うべく、システムの導入を決定しました。その他、各種申請書などのデジタル化にも大きく舵をきっていく年になると思います。

ビジネス面でもデータ化やデジタル化に関わる取引が沢山あると思いますので、皆さんと知恵を絞ってそのような市場の変化に取り組んでいきたいと思います。加えて、我々も自分の勘や経験だけではなく、データやその分析結果に基づいてビジネスを展開していくといった取組みを、意識して欲しいと思います。何か変化が起こるようなことに取り組むとき、当社の広告ではありませんが、「君のデータは語れるか」といったことを皆さん自身がそれぞれに問いかけていただき、ビジネスを展開していただきたいと思います。


future135

現在推進中のfuture135は、4月から3年目を迎えます。6ヶ年計画の折返しを迎える、また我々の成長と将来にとって極めて重要な1年になると考えています。新たな適切な成長への投資機会を模索していただき、案件の組成を大いに期待しています。また、日々のビジネスでは付加価値を増すような創意工夫をお願いします。昨年と今年、今年と来年、同じ付加価値ではなく、付加価値を増した結果を是非見せていただきたいと思います。


健康について

年末に各フロアでもお話しましたが、我々の活動を支えるのは皆さんの健康です。今年は「健康」をキーワードにしたいと思います。体や心の健康はもちろんですが、皆さんの行動や知識についても健康にするよう意識してください。「行動の健康」には、健全なルールとそれを守る心の健康が必要です。自分自身がそれらの点において健康であるかどうかを常に自ら問いながら行動することをお願いします。「知識の健康」とは、兼松ユニバーシティの開校時にメッセージとしてお伝えしたとおり、正しく豊富な知識です。年齢に関わりなく常に学ぶという姿勢を忘れないようお願いします。
体の健康は、全ての基礎です。少しでも体に不調や不安がある時には、すぐに診察を受けて下さい。躊躇してはいけません。繰り返しますが、体が健康であることが全ての基礎であす。これは自分自身だけではなく、周りの人や家族も同様ですので、変調を見逃さないようにして欲しいと思います。これは、社長である私から皆さんに対する指示でありますので、宜しくお願いします。


おわりに

今年は1964年以来56年ぶりに東京でオリンピックが開催されます。日本の活躍を大いに期待したいと思います。同時に、兼松の運動部にも大いに期待できると思います。今年の内定者のリストを見ると、多くの人が体育会出身またはそれに準ずるスポーツ経験者のようですので、当社のスポーツ界を大いに盛り上げ、元気を増していただきたいと思います。

さらに、今年もSDGsやダイバーシティ&インクルージョンを意識した経営を行っていきます。また先程もお話したとおり、移転に備えて書類のデジタル化にも取り組んでいきます。よく“商社には無理だよね”と言われますが、そのような既成概念に決して囚われないでください。オフィスを移転したときには机の上には何も置けない状態になっていますので、今から3年後の移転までに、デジタル化の取組みを積極的に進めていきましょう。今日は2020年、令和になってから初めての年賀式ですので、気持ちを新たにして2020年だけではなく、この先10年、20年、30年といったスパンで考え、新たな気持ちで取り組んでいただきたいと思っています。

今年2020年は、我々にとっても世界にとっても様々な変化が起きる、そんな年になるのではないかと思います。先程のイチロー選手の言葉ではありませんが、“後悔などあろうはずがない”、そんな1年にしていきたいと思います。

今年も明るく良い年であることを祈念いたしまして、私の新年の挨拶とさせていただきます。


                                                       以  上

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