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兼松の記念事業

創業者兼松房治郎の遺志を継いで行われた記念事業の主なものとして、神戸高商(現神戸大学)の兼松記念商業研究所(現経済経営研究所)、東京商科大学(現一橋大学)の兼松講堂、そしてオーストラリアのシドニー病院の兼松病理学研究所の寄贈が挙げられます。

神戸大学 経済経営研究所(兼松記念館)

1919年(大正8年)、神戸高商(現神戸大学)に兼松商業研究所(兼松記念館)を工費30万円で建築寄贈、更に研究基金として30万円(後に20万円追加)の寄付をし、財団法人兼松貿易研究基金を設立しました。
設立以来80年以上の歴史を通じ、国際経済及び国際経営に関する高度の研究機関として、多くの研究業績を蓄積し、国内外から高い評価を得ています。
尚、1993年にはこの神戸大学経済経営研究所と兼松貿易研究基金と兼松の協力により、兼松大学院生研究奨励賞(兼松フェローシップ)を創設し、毎年懸賞論文を募集して、全国の大学院生の研究奨励および研究発表の機会を提供しています。


神戸大学経済経営研究所

一橋大学 兼松講堂

1927年(昭和2年)8月、東京商科大学(現一橋大学)に創建・寄贈した兼松講堂は、ロマネスク様式の建物です。その時は、兼松全社員がボーナスを献上したという話もあります。
兼松講堂は、平成12年には国の登録有形文化財にも選ばれた大変貴重な建物です。2003年から2004年にかけて卒業生を中心とした募金により大改修工事が行われ、兼松も寄贈者としてその一部を担わせていただきました。兼松講堂は、もともと音響も大変に素晴らしいホールで、講演以外にもピアノやバイオリンなどクラシック音楽のコンサート会場としても大いに利用されてきています。


兼松講堂

シドニー病院 兼松病理学研究所

1929年(昭和4年)に建設費を寄贈し、1933年に竣工されました。 兼松房治郎は日本とオーストラリアの貿易の基礎確立に甚大な貢献をしただけではなく、社会的にも大きな貢献を残したのです。第二次世界大戦中、オーストラリア政府は敵性語である日本語の使用を禁じましたが、当時の病院理事長の強い意見もあり、この研究所だけは例外となり、病院には兼松家の家紋と名称が消されず今日まで存続しています。
また、この研究所からはノーベル医学賞受賞者2名(1963年ジョン・エクレス博士、1970年バーナード・カッツ博士)を輩出するという大変光輝ある業績があげられています。
1982年研究所は4つに分割されましたが、そのうちの一部門(臨床血液学、微小循環学、組織病理学)は現在もシドニー大学構内のロイアル・プリンス・アルフレッド病院でThe Kanematsu Laboratoriesと名付けられています。


Royal Prince Alfred Hospital

1919年
(大8)
第1回記念事業として神戸高商(現神戸大学)に兼松記念館(1921年竣工、現在の経済経営研究所)ならびに研究基金30万円を寄贈。
1925年
(大14)
第2回記念事業として東京商科大学(現一橋大学)に兼松講堂(1927年竣工)を寄贈。
1929年
(昭4)
第3回記念事業として豪州Sydney病院に兼松病理学研究所(1933年竣工)を寄贈。以後この研究所からノーベル賞受賞者数名を輩出した。
1940年
(昭15)
神戸商業大学(現神戸大学)に第2回目の基金20万円を寄贈し、財団法人兼松貿易研究基金を設立。
1973年
(昭48)
豪州Sydney病院の兼松病理学研究所創立40年記念に日立製電子顕微鏡を寄贈。(3,000万円相当)
1990年
(平2)
兼松豪州会社100周年記念として兼松ファンドを設立。Sydney病院の兼松研究所へ東芝製超音波診断機を寄贈。(2,000万円相当)
1993年
(平5)
5月兼松大学院生研究奨励賞(兼松フェローシップ)を神戸大学経済経営研究所、兼松貿易研究基金の協力を得て創設。毎年懸賞論文を募集して、全国の大学院生の研究奨励および研究発表の機会を提供することになった。
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