兼松、車両・航空部第一課では、資本業務提携しているVITA INCLINATA TECHNOLOGIES社(米国コロラド州)(以下、VITA社)が開発したヘリコプター用レスキューホイスト(機体に取り付けられた救助用ウインチの名称)のケーブル回転・振れ制御装置「Vita Rescue System(以下、VRS)」および建設用のクレーン吊荷回転制御装置「Vita Load Navigator(以下、VLN)」の輸入国内販売を行っています。
VRS、VLNとは?
ヘリコプターによる航空救助活動の課題として、機体の回転翼から発生するダウンウォッシュ、強風、機体の揺動等により、レスキューホイストのケーブルに吊るされた担架が回転・大きく振れてしまうことがあります。これらの問題を防ぐため、VRSは内蔵された強力なダクトファンから発生する推力により、担架の回転・振れを自動で制御することが可能で、米軍を始め世界の航空救助関係者から注目を集めています。
VITA社ではVRSの技術を応用し、建設現場におけるクレーンの吊荷の回転を制御する製品であるVLNも開発しています。建設現場における作業安全性、効率性の向上への貢献が期待されています。
建設用のVLN
関連動画
ヘリコプター救助時の吊り下げ担架の回転問題の例
VRSの紹介動画
VITA社/VLNの紹介動画
当社の強み
航空宇宙部は、欧米の航空宇宙関連企業の国内代理店業務を主としており、客先は防衛省、警察などの官公庁が大半を占めています。航空宇宙関連企業などとの豊富なネットワークと社員の高い専門知識を活かし、各種装備品の提案活動を通じた事業領域の拡大を図っています。 米国ではグループ会社のKanematsu Ventures Inc.がスタートアップ発掘、ネットワーク提供および事業創造支援を行っていますが、本ビジネスも同社が発掘して受け継いだビジネスとなります。
担当者コメント
2021年から兼松がVITA社の国内輸入販売代理店を務めておりますが、主に自衛隊や警察、海上保安庁などへの販売活動を皮切りに、多くのお客様から注目を集めています。また建設現場へと軸足を移し、大手ゼネコン会社やレンタル会社にデモを実施し、使用効果を実感いただいております。
今後、航空レスキューや建設現場で大きな変革をもたらす可能性を持つVRS、建設現場での安全性、効率性を向上させるVLNの技術で社会に貢献すべく邁進して参ります。
VRSおよびVLNに関してもっと詳細をお知りになりたいお客さまは、ぜひ「お問い合わせ」から、車両・航空部門を選び、ご質問、ご相談ください。