兼松の想い・強み
創業主意のもと、
CSVの精神を企業活動の
根底としています。
当社グループの存在意義を証明する我々の強みは4つに集約されます。
これらをより強固にしていくことが、中期経営計画「integration 1.0」の目標達成のみならず、創業主意にも応えていくことにほかならないと考えています。
商いで培われた
強固な顧客基盤と
ビジネスノウハウ
時代によって商社に求められる役割が変化する中で、当社グループは130年を超える歴史において、多くのパートナー企業と共にお取引先や社会のニーズに応えてきました。
それによって蓄積した顧客基盤と知見やノウハウが、当社グループの第一の強みです。
安定した財務基盤と
収益構造
当社グループは、化石燃料や不動産、金融ビジネスなどへの投資は行っておらず、商品市況や金融市場、世界情勢に左右されにくい収益構造にあると言えるかと思います。
また、2000年代初頭の選択と集中以降、資本の増強や有利子負債の圧縮を進め、経営資源の集中による筋肉質な経営を目指したことにより、安定した財務基盤も整えてきました。
パンデミック、地政学的リスクの顕現などで先行き不透明な昨今の状況下においても当社の業績への下振れボラティリティは小さく、今後も、フリー・キャッシュ・フローを意識し、財務バランスも健全なレベルに保ちながら、効率の良い事業投資を進めていきます。
セグメント別収益と営業利益の割合
2023年度3月期〜
資本効率性重視の
経営力
中期ビジョン「future
135」では、ROEの目標値を10~12%の範囲と設定し、コロナ禍により一時未達となったものの2023年3月期は12.3%と回復しています。
引き続き、価値を創造することにより当社の役割を向上し、更なる改善に取り組んでいます。
また、ROEの操作目標として投下資本利益率(ROIC)による経営を進め、資本コストを意識した経営を行っています。
ROE(%)推移
2023年度3月期〜
事業創造に
チャレンジする人材と
促進する投資制度
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人材育成
当社グループは、多様性から生まれるイノベーションを競争力に変えるべく、人材戦略を最も重要な経営要素と捉えています。すでに、2022年新卒採用社員の半分以上は女性で、外国籍社員の割合も増加しています。また、従来実施している海外支店やグループ会社での現地採用などに加え、キャリア採用やダイバーシティ採用を活用し、グローバルにグループ全体で人材を活かすことが可能になってきました。
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投資方針
「integration 1.0」では、ICTソリューションを中心とするDX関連や強みを有する事業分野などへ重点的に成長投資を行う方針です。具体的には、デジタル化やサイバーセキュリティ対策など、サプライチェーンの課題に価値を与える領域に特に注力します。また、サステナブルな素材や新たなモビリティの普及など、先進技術や新たなビジネスモデルなどのイノベーションに向けた投資を積極的に行い、次世代のコアビジネスの創出に向けた種まきからバリューアップ、スケーリングを通して、企業の提供価値の向上や競争力強化を目指します。