創業主意
「わが国の福利を
増進するの分子を
播種栽培す」
「いま一粒の種をまく、それは我が国、日本の幸福、利益を増進する芽ばえを期待して、
いまその種をまくのだ」と言う、当社創業者兼松房治郎が創業の際に宣言した主意です。
「わが国の福利」とは明治時代に日本人が経済を発展させるための共通した社会的使命観でした。
現在では、一般公共の利益、社会貢献、国際社会への寄与、
人類への貢献などに通じる考え方であり当社の企業活動の原点となっています。
この主意を受け継ぎ、基本理念にまとめたものが、
1967年に兼松江商として合併を機に制定された「われらの信条」です。
われらの信条
- 1.伝統的開拓者精神と積極的創意工夫をもって業務にあたり、適正利潤を確保し、企業の発展を図る。
- 2.会社の健全なる繁栄を通じて、企業の社会的責任を果し、従業員の福祉を増進する。
- 3.組織とルールに基づいて行動するとともに、会社を愛する精神と、社内相互の人間理解を基本として、業務を遂行する。
1889(明治22)年8月15日、当時、日本貿易の90%以上が外国商館に独占されている中、創業者の兼松房治郎は、「日本の国力振興の為には貿易の商権を我々日本人の手に取り戻さねばならぬ」との強い信念を持って、豪州との直接貿易の旗印を神戸で掲げました。
創業者自ら筆を取って宣言した「創業主意」の原点に立ち返り、1967年に制定された「われらの信条」を合わせ、兼松の「企業理念」としています。
この企業理念に基づき、今後も積極的に事業創造に取り組むとともに、社会への責任を果たしていきます。
兼松行動基準
兼松行動基準とは、企業理念のもとで兼松として企業活動をしていくための基準を定めたものです。
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1.企業活動の原点
我々は、創業主意のもと、有用な商品・サービスを提供することを通じて、様々なステークホルダーに報いる企業活動を行い、持続可能な社会の実現に努める。
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2.公正な取引
我々は、企業活動にあたり、内外の法令遵守はもとより、国際的なルールや慣行、社内規程に則り、社会的良識をもって行動する。
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3.情報の管理・開示
我々は、個人・顧客情報や知的財産の保護に向けて適切な管理を実施するとともに、ステークホルダーとの相互信頼を確立し、高い透明性を保持するため、情報を適時・適切に開示する。
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4.人権の尊重
我々は、人権を尊重し、差別的な取扱いをしない。また、企業として、従業員のキャリア育成や能力開発を積極的に支援するとともに、その多様性・人格・個性を尊重し、活力のある企業風土を醸成する。
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5.地球環境への配慮
我々は、地球環境の保全に十分配慮した企業活動を行い、持続可能な発展を目指す。
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6.社会貢献
我々は、よき企業市民として社会的責任の重要性を自覚し、積極的な社会貢献活動を行う。また、企業として、従業員による地域の発展や快適で安全な生活に資する活動を支援する。