兼松、車両・車載部品第二部は、山形大学と連携して、「球状歯車機構」の社会実装に取り組んでいます。

球状歯車とは?

従来の歯車が一方向にしか回転できないのに対し「球状歯車」は二つの鞍状歯車 との組み合わせで3方向に360°自由に回転することができます。ロボットのアーム関節への応用、または球体への埋め込み式の監視カメラなど、様々な分野での活用が期待できます。

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球状歯車をロボット関節に使うことのメリット

球状歯車をロボットアームの関節部に使うことで、部品点数を減らしコスト削減することができます。また、コンパクト化・軽量化ができ、駆動源の負荷を軽減することが可能です。

当社の強み

「技術と正面から向き合えること」が強みです。経験豊かな社員がサプライヤーやお客さまと技術的な話の深掘りを行い、最適なサプライチェーンの構築や共同開発をお手助けすることができます。これらのノウハウを活かして、兼松で取り扱う歯車は「標準品」ではなく、すべて「カスタム品」で対応しています。材料はプラスチックから金属まで、加工方法も切削加工からプレス成型まで様々です。最近では、歯車製品の販売にとどまらず、顧客の要望に基づいた最適な動力伝達を実現するための「歯車の設計」も受託しており、保有する知的財産を用いて、様々なビジネスモデルを組み立てています。

  

担当者コメント

30年近く歯車を扱ってきましたが、「球状歯車」を見たときには大変驚きました。「球状歯車は世の中の多くの課題を解決する」と確信し、以来、山形大学と共同で社会実装を果たすべく活動しています。

山形大学と連携を始めた当初は、球状歯車は樹脂製歯車しかありませんでしたが、兼松がこれまで培ってきた「歯車の量産化技術」を応用し、球状歯車と他の構成部品を全て金属材料で製造することに成功しました。材質を金属とすることで、高負荷な環境でも耐久性のある球状歯車機構をご提供することが可能となり、様々な用途への応用への道を開きつつあります。

これからも、この技術で社会に貢献するべく邁進していきます。