オーストラリアの環境技術スタートアップSamsara Ecoへ出資しました。

独自に設計した酵素を用い、プラスチックを元の原料(モノマー)に戻すことを可能とする技術の実用化を目指しています。

Samsara Ecoにて酵素処理可能なプラスチックの一例としてペット樹脂があります。ペットボトルやフリースの様な合成繊維、食品容器に使用される汎用的な樹脂素材です。

ペット樹脂のリサイクルに関しては、ペットボトルの分別収集やメカニカルリサイクル技術もあり、ある程度確立されているものの着色や汚れでリサイクルできない廃ペット樹脂やリサイクルによる品質の劣化、変色、不純物の残留といった問題は解決されていません。

Samsara Ecoの技術はこれらの問題を解決可能であり、あらたなリサイクル方法としてユーザーのニーズに応えられるものと考えています。

温室効果ガス排出抑制にも寄与するもので、化石燃料を使用することなく高品質のプラスチックを半永久的にリサイクルできる技術です。

ペット樹脂に加え、ナイロン、ポリウレタン、ポリカーボネート等を原料に戻す酵素も保有しており、実用化に向けて着実に開発を進めています。

Samsara Ecoとの取り組みを通じて、循環型経済への移行に貢献して参ります。

当社はこの出資により、近年重要な社会課題となっているプラスチックごみの削減に取り組むとともに、プラスチックリサイクル事業を通じた循環型ビジネスの確立を目指します。