2022年 社長年頭挨拶

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2022年1月4日

あけましておめでとうございます。
1月4日、オンラインで行なわれました、当社社長 宮部佳也による兼松グループ全社員向けの「2022年 年頭挨拶」を下記の通りお知らせします。


兼松ならびに兼松グループの皆さん、新年明けましておめでとうございます。
新年を皆さんと迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。

コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言は昨年10月に解除されましたが、皆さまにおかれましても、2年近く行動に制約を受ける中での業務、日常生活に大変なご苦労をされていることと思います。引き続き感染予防に十分に留意しつつ、今年こそは事業活動、特に事業創造を活性化させて、現場の力の回復そして強化をしていきたいと思います。


2021年の振り返り

では、昨年の当社に関するトピックを振り返り、今後兼松グループが目指す方向性についてお話します。

皆さんご承知の通りですが、中期ビジョンfuture 135の後半3ヵ年の重点施策として、「DX推進」、「SDGsに寄与する事業分野への投資」の2点を掲げました。これに伴い昨年は7月にDX推進委員会を発足し、数々の具体的なDXに係るプロジェクトを推進しています。世の中のデジタル化に対応しながら、ビジネスモデルを変革し、競争力を強化し新たな成長に結び付けたいと考えます。

また、急速に進歩する技術革新に対応するために、昨年10月にはイノベーション投資制度を新たに構築しました。これに関連し、昨年12月には革新的なテクノロジーやビジネスモデルを持つベンチャー企業の支援に強みを持つベンチャーキャピタルであるウエルインベストメントと包括業務提携契約を締結しました。早速ウエルとの第一回目の勉強会が昨年12月に早稲田大学で開催されましたが、同社の持つ先進技術領域における知見と、兼松の多様な事業領域におけるネットワークを融合させ、10年後、20年後に大きな成長が見込めるイノベーション投資を実現していきたいと考えております。


サステナビリティに関する当社の動き

続きまして、サステナビリティに関する当社の動きについてですが、2020年4月に企画部にサステナビリティ推進室を新設、サステナビリティ推進委員会を発足しました。また昨年の6月にはTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しました。同じく6月に改訂されたコーポレートガバナンスコードにおいても、プライム市場を選択する会社に対し、TCFDまたは同等の国際的枠組みに基づく気候変動開示の質と量の充実を求めています。

現在、当社ではTCFDの提言に基づく開示に向け、2つ取り組んでいることがあります。

1つ目は、気候変動リスクや機会に関するシナリオ分析です。気候変動が与える影響度と当社業績への影響度の大きさを考慮し、初年度は畜産部門の北米牛肉事業と鉄鋼・素材・プラント部門の鋼管事業について分析し、開示することにしました。 

2つ目は、当社グループの温室効果ガス排出量の算定です。当社グループが排出する温室効果ガスと、当社グループが行っている二国間クレジット制度(JCM)などによる排出削減効果を相殺してネットゼロ、即ち他社に先駆けてカーボンニュートラルに取り組む企業になりたいと考えています。

また、持続可能な社会における生物多様性の重要性も高まっており、当社は昨年10月に経団連生物多様性イニシアチブに参画しました。インドネシアにおけるREDD+事業の森林保全プロジェクトやレインフォレスト・アライアンス認証コーヒーの取扱いなど引き続き生物多様性の保全に努めていきます。


本社の移転について

最後に本社移転につき触れさせて頂きます。

本年11月21日の月曜日から、新しいオフィスでの業務がスタートします。当社は、中期ビジョンにおける後半3ヵ年の重点施策にSDGsとDXを加え、特に、部門を超えた事業連携により新たな事業を創造していきたいと考えています。その新規事業の創造のために、現在のように部署ごとに毎日決まった場所に座る固定席ではなく、業務内容や目的に合わせて自由に働く場所や時間を選択する働き方、いわゆるActivity Based Working(ABW)を取り入れていきます。

また、グローバルで戦える強いチーム作りには、多様性が非常に重要と感じています。引き続きD&I推進にも力を入れていき、ABWとの相乗効果を期待しています。多種多様なアイデアが生まれやすい環境を整え、皆さんの主体的な行動とチャレンジを促したいと思っています。ABWで自身の業務がこれまで通りできるのかと不安を感じている方もいるかもしれませんが、まずはトライしてみて下さい。その中で一番よい働き方を見つけていければと思います。


おわりに

社長就任以来繰り返し申していますが、世の中は急速に変化し、また進化しています。今までの延長では変化のスピードに追いつかず自ずと限界に達します。

一方、我々には130年間脈々と受け継がれた創業主意という大きな財産があり、このDNAをもって今まで数々の変化に対応し、乗り越えてきた実績があります。今回もこの変化をチャンスと捉え、皆さんと共に新たなことにスピード感をもってチャレンジをしていきたいと思います。

年末によい話を聞く機会がありましたので、手短に紹介させていただきます。

ご存じの方もいると思いますが、自動車レースの最高峰、F1レースで昨年ホンダが30年ぶりに年間チャンピオンに輝きました。ホンダはF1レースを昨シーズンで撤退しましたが、その最終年度の最終戦の最後の一周でメルセデスベンツを追い抜いて勝つという劇的な優勝でした。ホンダのF1チームを率いる山本雅史マネージングディレクターとは、当社が長年スポンサーをしているオートバイレースチームの藤井監督を通じて以前より親交があり、毎年レースのシーズンが終わる12月にゴルフをしています。昨年末もゴルフをご一緒する機会に恵まれ、貴重なお話を伺いました。レッドブルホンダのF1チームにはレース場の表舞台のスタッフが120名。その一方、舞台裏では車体の設計に関わる人が約1000名、エンジン設計に関わる人が約1000名、合計で2000名以上がレースに関わっているそうです。この大きなチームの全員でレースを支え、その中で一人でも欠けたら今回の優勝はなかったと山本さんが語られていました。世界で一番になるということの本質をこの話に見たような気がします。

2022年も引き続きコロナウイルス感染症の影響はあると思いますが、我々も当社グループの総力を結集して、今まで仕込んだ施策を確実に実行し、まずはfuture 135の最終目標の達成、そして将来に向けた大きな成長にはずみをつけたいと思います。

最後になりましたが、日本および世界の兼松グループの皆さん、そして皆さんを支えるご家族のご健康とご活躍を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。


                                                       以  上

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