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2023年4月3日

4月3日の入社式で行なわれました、当社社長 宮部佳也による新入社員向けの挨拶を下記の通りお知らせします。

はじめに

 皆さん、兼松株式会社への入社、誠におめでとうございます。

これからの兼松グループの将来を担う皆さんを、こうして迎え入れることができ、大変嬉しく思います。心からお祝いを申し上げます。

昨年10月の内定式の際はコロナウイルスの状況からオンライン開催とせざるを得ませんでしたが、本日皆さんを直接前にして入社式ができましたことを大変良かったと思っています。また、当社は昨年11月に引越しをしましたので、この新しい事務所で執り行う第一回の記念すべき入社式になります。重ねてお祝い申し上げます。

多様性の重視

 本日ここに37名の新しい仲間が増えました。今年も多くの女性、外国籍の方を採用することができました。当社は多様性を重視しておりますが、その背景には国籍、ジェンダーにかかわりなく、個人個人の資質や人間性を重視する社風があるからです。皆さんの先輩方も、豊かな人間性が当社の最大の財産であり、その財産のおかげで、今日まで多くのビジネスを創造してきました。

新しい時代への対応

 さて、皆さんもご承知のように世の中は今、新型コロナウイルスによるパンデミックや国際情勢の緊張により、先が全く見えない状況になっています。加えてAI、メタバース、NFTといったデジタル化の技術は日進月歩で進化しております。更に、環境問題は年々厳しさを増し、脱炭素化への舵が切られ、当社を取り巻く環境もスピードを上げて、大きく変化しています。

 当社は1889年の創業から130年以上、現在のSDGsに通じる創業主意を企業理念として、開拓者精神と創意工夫をもって、社会、経済発展のため企業活動をして参りました。この長い歴史の間には、今と同じように先が読めない時代も多々ありましたが、脈々と受け継がれてきた企業理念を持って、今まで数々の変化に対応してきた実績があります。これから先も、ぶれない理念を基軸として、しなやかに変化していく勇気を持てば、新しい時代に対応できると私は確信しています。様々なバックグラウンドを持った皆さんの柔軟な発想や個性、知恵が合わさり、最大限力を発揮して今までにない新しい価値を生み出してくれることを期待しています。

 また、昨年11月に本社を移転し、業務内容や目的に合わせて自由に働く場所や時間を選択する働き方であるABW(Activity Based Working)を導入しました。デジタル技術がすべての業界に浸透していく最中、社内のコミュニケーションを活発化し、部門の垣根を超えた新規案件が生まれることと思います。

最後に

 最後にひとつ、皆さんへお祝いの言葉としてお伝えします。私は常日頃「まずは行動してみることが大事だ」と言っております。皆さんは兼松に入社したらこんな仕事をしてみたい。もしくはまだやりたい事が見つからない、という方もいるかもしれません。入社しても思うような仕事につけず、いろいろと不本意なことも現実には多々ありますが、どんな仕事も無駄な仕事は一切ありません。「今、いる場所で、始められることからやってみる。まずは行動に移す。」ということが重要だと思います。そして、その行動には、常に周りの方への誠意を忘れずに、心をこめて行うことです。それを積み重ねていけば、社内、社外を問わず皆さんと一緒に仕事をしたいという人が増えていきます。その方々が皆さんにとってかけがえのない財産になっていきます。そしてこの姿勢が、人生を後悔のない、より豊かなものにすると、私は信じています。

本日は改めて、入社おめでとうございます。

どうぞ健康に気をつけて一緒に楽しんで仕事をしていきましょう。皆さんの活躍を期待し、私の挨拶といたします。

頑張ってください。

                                                       以  上