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2023年9月15日

 兼松株式会社(以下、兼松)の東京本社は、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会(NOPA)が共催する第36回日経ニューオフィス賞にて、応募総数132件から1件のみが表彰される最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞いたしました。

 受賞した東京都千代田区丸の内の東京本社は、2022年11月21日、約30年ぶりに港区芝浦より移転した新オフィスです。「30年後を見据えた、兼松の成長を支え続けるワークプレイス※の構築」というビジョンを元に、従業員一人ひとりがなりたい自分を持ち続けることで、新たな企業価値や事業創造に繋げられるよう、多様性と自主性を育むワークプレイスを目指しました。

※オフィスに限らない、知的生産を生み出す仕事の場所

受賞のポイント

  1. 1.在宅勤務も主流となってきた潮流に逆行するように、わざわざ出社したくなるような活気にあふれたオフィス。
      各々が目的に合わせ働く場を選び取り、会社に来ることへの価値を見出した働き方をしている点。
  2. 2.コミュニケーションの活性化と、リラックス・集中との共生が促進されるような空間作りにこだわっていることが
      随所に感じられ、実際にその目的を果たしている点。
  3. 3.若手従業員が一丸となり、試行錯誤してオフィス作りに尽力した点。オフィスへの強い愛着が感じられる。

2023年9月6日に行われた表彰式。左:オフィス移転担当者 中央:谷川会長 右:山科上席執行役員

オフィスのポイント

「場所が人をつくる」という考えのもと、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)とICT(情報通信技術)を活用したワークプレイスを目指しました。

 ABWは、時間や場所にとらわれず、仕事の内容に合わせて働く場所を自由に選べる働き方です。その日の気分や業務内容に応じて自ら働く場所を決めることで、業務効率の向上に加えて、主体的に仕事に取り組む姿勢が生まれます。「わざわざ出社したくなるようなオフィス」を目指し、一人で熟考することに向いた集中ブース、遊び心のある暖炉を囲むシート、一定期間グループワークに特化できる「BASE CAMP」エリアなど、従業員一人一人の行動に呼応できるような、多様なタイプを用意しました。

 ICTの面では、業務効率化やセキュリティ強化を目的とし、顔認証システムやセキュリティキャビネット等の様々なITツールを導入しています。例えば、会議室に導入したWeb会議システムにより、ボタン一つでスピーディかつスムーズにWeb会議が開始できるようになりました。大画面モニターや音響設備により、Web会議でも相手との物理的な距離を感じずに活発な意見交換ができることで、意思疎通もしやすくなります。

 更に、ワークプレイス内には、カフェや内階段など、カジュアルでアットホームな雰囲気から生まれる、自然な会話や偶発的な交流を促す仕掛けを多くつくっています。組織横断的なコミュニケーションを促し、オフィス全体に活気をもたらすと同時に、シナジーを通じたイノベーション創出が期待されます。

 兼松は、重要課題(マテリアリティ)の一つとして「多様な働き方を実現する環境づくり」を掲げており、他にもテレワーク規程の導入や服装ルールの改定など、従業員の働き方をより柔軟で最適なものへと進化させる取組みを行っております。これからも生産性の向上と、新しい価値創造を促す環境の構築を目指して参ります。

新オフィス紹介

【カフェ「Cafe The Perch」 ~活発なコラボレーションが生まれるアクティブな場~】

ひと休みできる場所という事で「PERCH = 止まり木」と命名
 

 交流の中心として、あらゆる部署や役職の人が集まる場所。昼間は、カフェやランチの食事提供に加えてワークスペースとしても利用可能で、夜はバータイムもあります。兼松が取り扱うコーヒー豆を使用したり、ランチの食材に当社輸入の食肉を使用するなど、従業員のエンゲージメントを高める工夫もしています。グループ各社との意見交換会や外部講師を招いての講演会、役員が演奏するピアノ・バイオリン演奏会など昼夜様々なイベントが開催される多目的スペースです。

【コミュニケーションホワイエ ~人と情報が行き交うハブ~】

 執務エリアと緩やかにつながる内階段を中心として、周りにソファなどのフリースペースを設けているコミュニケーションホワイエ。上下2つのフロアを中から繋ぐ階段は常に人が行き交い、偶発的な出会いを生む仕掛けの一つです。様々な部署の従業員のコミュニケーションを促し、思いがけないコラボレーションに繋がることが期待されます。

【ライブラリエリア ~学びと集中のクワイエットエリア~】

 周囲と隔離された落ち着いた雰囲気を持ち、通話や談話が禁止のクワイエットエリア。業務に必要な情報をインプットしたり、就業時間外に資格の勉強をしたりと、静かな雰囲気の中で、リラックスしながらも集中して取り組むことができます。

【プレゼンテーションエリア ~オープンな場で周囲に程よい刺激もたらす~】

 執務エリアの奥に設置され、オープンかつ和やかな雰囲気で利用できるプレゼンテーションエリア。敢えて部屋の壁を設けないことで、プレゼンテーションやディスカッションの活気が周囲に伝わり、程よい刺激を与えます。オープンにすることで、他部署の業務を知り、興味を持つきっかけともなり、新たなシナジーの創出を促します。

<本件に関するお問い合わせ先>

兼松株式会社 広報・IR室 Tel 03-6747-5000 https://www.kanematsu.co.jp/inquiry/