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4月1日の入社式で行なわれました、当社社長 宮部佳也による新入社員向けの挨拶を下記の通りお知らせします。

はじめに

 兼松株式会社社長の宮部です。

皆さん、兼松株式会社への入社、誠におめでとうございます。

これからの兼松グループの将来を担う皆さんを、こうしてお迎えすることができ、大変嬉しく思います。心からお祝いを申し上げます。

多様性の重視

 本日ここに43名の新しい仲間が増えました。今年も多くの女性、外国籍の方、海外大卒の方を採用することができました。当社は多様性を重視しておりますが、その背景には国籍やジェンダーにかかわりなく、個人個人の資質や人間性を重視する社風があるからです。皆さんの先輩方も含め、豊かな人間性が当社の財産であり、その財産のお陰で、今日まで多くのビジネスを創造してきました。

新しい時代への対応

 さて、皆さんもご承知のように世の中は早いスピードで変化をしており、先が読めない時代になっています。昨今、よく話題に出る生成AIはその応用が急速に広がっています。環境問題は深刻度を増し、脱炭素化への舵が切られています。地政学的リスクも予測不能で、当社を取り巻く環境はスピードを上げて、大きく変化しています。

 当社は1889年の創業から130年以上、創業主意を企業理念として、開拓者精神と創意工夫をもって、社会、経済発展のため企業活動をして参りました。この長い歴史の間には、今と同じように先が読めない時代も多々ありましたが、脈々と受け継がれてきた企業理念を持って、今まで数々の変化に対応してきた実績があります。これから先も、ぶれない理念を基軸として、変えていく勇気を持てば、新しい時代に対応できると私は確信しています。様々なバックグラウンドを持った皆さんの柔軟な発想や個性、知恵が合わさり、最大限力を発揮して今までにない新たな価値を生み出してくれることを期待しています。

新たな兼松

 また、皆さんが入社した本日4月1日は兼松グループにとっても大きな節目となります。従来の「future 135」が終了し、「integration 1.0」という新しい中期経営計画がスタートしました。兼松および各グループ会社、各組織が大きな目標に向かって成長戦略を描き、一体となって取組みを開始します。

 それに伴い、チャレンジする組織へと変革していくため本日より新たな人事制度を導入しております。商社という人材が源泉である業界において、多様な個性を持った当社の人材一人ひとりがそれぞれの役割を認識し、その役割に応じた力を発揮することが重要であり、そのためには各自が自律した人材になる必要があります。皆さんにはそのようなチャレンジする人材に是非なって欲しいと願っております。

最後に

 最後になりますが、ひとつ、皆さんへお祝いの言葉としてお伝えします。

 私は常日頃「まずは行動に移すことが大事」だと言っております。皆さんは兼松に入社したらこんな仕事をしてみたい、もしくはまだやりたい事が見つからない、という方もいらっしゃると思います。入社しても思うような仕事につけず、いろいろと不本意なことも現実には多々あります。しかし、「今、いる場所で、始められることからやってみる。まずは行動に移す。」ということが重要だと思います。そして、その行動には、常に周りの方への配慮、誠意を忘れずに、心をこめて行なってください。それを積み重ねることによって、社内、社外を問わず皆さんと一緒に仕事をしたいという人が増えていき、その方々が皆さんにとってかけがえのない財産になっていきます。そうなりますと、仕事は大変面白くなります。そしてこの姿勢が、人生を後悔なく、より豊かなものにすると、私は信じています。

 本日は改めて、入社おめでとうございます。健康に気をつけて一緒に楽しんで仕事をしていきましょう。

皆さんの活躍を期待し、私の挨拶といたします。

                                                       以  上