本件のPDFはこちら(PDF 516KB)

4月1日の入社式で行なわれました、当社社長 宮部佳也による新入社員向けの挨拶を下記の通りお知らせします。

はじめに

 皆さん、兼松株式会社への入社、誠におめでとうございます。
これからの兼松グループの将来を担う皆さんを、こうしてお迎えすることができ、大変嬉しく思います。
心からお祝いを申し上げます。

多様性の重視

 本日ここに49 名の新しい仲間が増えました。今年も多様なバックグラウンドを持つ方を採用することができました。
当社は多様性を重視しておりますが、その背景には国籍やジェンダーにかかわりなく、個人個人の資質や人間性を重視する社風があるからです。皆さんの先輩方も含め、豊かな人間性が当社の財産であり、その財産のお陰で、今日まで多くの商売を創造してきました。

新しい時代への対応

 さて、皆さんもご承知のように、世の中はAIをはじめとして、技術革新が急激に進み、また世界各地で紛争が起きて、地政学的リスクが高まっています。 さらに、環境問題は年々深刻なものとなり、当社を取り巻く情勢はスピードを上げて、大きく変化しています。

 当社は1889 年の創業から130 年以上、創業主意を企業理念として、開拓者精神と創意工夫をもって、社会、経済発展のため企業活動をして参りました。この長い歴史の間には、今と同じように先が読めない時代も多々ありましたが、脈々と受け継がれてきた企業理念をもとに、今まで数々の変化に対応してきた実績があります。これから先も、ぶれない理念を基軸として、変えていく勇気を持てば、新しい時代に対応できると私は確信しています。様々なバックグラウンドを持った皆さんの柔軟な発想や個性、知恵が合わさり、最大限力を発揮して今までにない新たな価値を生み出してくれることを期待しています。

新たな兼松

 昨年度から、3年間の中期経営計画「integration 1.0」が始まっております。「integration 1.0」では、当社が目指す姿として、「効率的かつ持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」を掲げ、その実現のためにグループ一体経営を推進しています。初年度である昨年度には兼松エレクトロニクスとの人材交流を開始し、7名の第一期生を派遣しました。また、10年ぶりとなる兼松グループ大運動会を開催し、グループの連携を強化しています。2年目となる今年度も、グループをあげて商社ビジネスのわかるDX人材を増やす施策を講じたり、新たな価値創造に向けた組織強化を図っていきたいと考えています。

最後に

 最後になりますが、ひとつ、皆さんへお祝いの言葉としてお伝えします。

 私は常日頃「まずは行動してみることが大事」だと言っております。皆さんは兼松に入社したらこんな仕事をしてみたい、もしくはまだやりたい事が見つからない、という方もいらっしゃると思います。入社しても思うような仕事につけず、いろいろと不本意なことも現実には多々あります。

 しかし、「今、いる場所で、始められることからやってみる。まずは行動に移す。」ということが重要だと思います。そして、その行動には、常に周りの方への誠意を忘れずに、心をこめて行なうことです。それを積み重ねていけば、社内、社外を問わず皆さんと一緒に仕事をしたいという人が増えていき、その方々が皆さんにとってかけがえのない財産になっていきます。そうなりますと、どんな仕事でも大変面白くなります。そしてこの姿勢が、人生を後悔なく、より豊かなものにすると、私は信じています。

 本日は改めて、入社おめでとうございます。健康に気をつけて一緒に楽しんで仕事をしていきましょう。

皆さんの活躍を期待し、私の挨拶といたします。

                                                       以  上