兼松株式会社(以下、「兼松」)は、以下のとおり、Mission、Vision、Valuesの策定と中期経営計画「integration 1.0」のアップデートを行ったことを、お知らせいたします。
兼松は、創業日にあたる8月15日付で、Mission、Vision、Values(以下、「MVV」)を策定しました。MVVは、兼松の企業理念(創業主意・われらの信条)のもと、未来志向で当社グループを一つの方向にまとめる象徴となり、ステークホルダーの皆さまや社会の期待に応えていく事業活動を推進する指針です。MVVの策定に際し、「integration 1.0」で掲げた目指す姿「効率的かつ持続可能なサプライチェーンの変革をリードするソリューションプロバイダー」をVision に位置づけました。
また、MVVの策定を受け、「integration 1.0」を「integration 1.1」へアップデートいたします。これは、中期経営計画の基本的な枠組みや目標を変更するものではなく、目指す姿(Vision)の実現に向けた取組みを、これまで以上に力強く推進するための進化です。
これまで①「グループ一体経営の推進」を狙いとした「構造」を整え、初年度は着実な成果を上げることができました。しかし、Visionの実現には、「integration 1.0」の6つの基本方針の取組みが、それぞれ個別最適に留まるのではなく、互いに有機的に連動し、相乗効果を生み出すことが不可欠である、という認識に至りました。そこで「integration 1.1」では、基本方針の連動性を再設計し、価値創造のサイクルを確立することに注力します。具体的には、最終的なお客さまへの提供価値である②「提供価値の拡充」を中核に据え、その強力なエンジンとして①「グループ一体経営の推進」と全ての土台となる③「組織能力の強化」を緊密に連携させます。
価値創造サイクルの根幹にあるのが、知識共有の進化です。まず、③「組織能力の強化」として、最大の資産でありながら個人の経験の中に埋もれがちだった「暗黙知」(従業員一人ひとりの経験やノウハウ)を、誰もが活用できる「形式知」(組織全体で共有できる資産)へと転換する仕組みを構築します。次に、その形式知を、①「グループ一体経営」を通じてグループ全体の力として結集させ、最終的に②「提供価値の拡充」として、お客さまの課題を本質的に解決する「統合ソリューション」として繰り返し創出していきます。
そして、このサイクルを全従業員が日々実践し、Vision実現に向けた取組みを加速させるための共通の指針として、新たに策定したMissionとValuesを位置づけました。
Missionは、お客さまの良きパートナーでありたいという私たちの基本的な姿勢を示すものです。

5つのValuesは、6つの基本方針の取組みを、具体的な行動レベルで力強く後押しします。
- 例えば、部門の壁を越えて率直に対話する“誠実にぶつかる勇気”は、個人の暗黙知を共有し合う土壌③「組織能力の強化」を育みます。お客さま自身も気づいていないニーズまで探求する“冒険家のような商売”が、その経験を価値ある提案の種(形式知)へと昇華させます。
- そして、①「グループ一体経営」のもと、内外の知見を掛け合わせる“創意と情熱”が、その種を具体的な統合ソリューション②「提供価値の拡充」へと育て上げます。
- こうした挑戦を“素早く、しぶとく、開拓”しながらアジャイルに実践するプロセスそのものが、個人の成長を促し、④「人的資本の強化」にも繋がっていきます。また、“未来の福利”を生み出す価値創造に向け、AIの活用などによる⑤「経営機能の更なる強化」に取組みます。
このように6つの基本方針を有機的に連動させ、MVVを指針として価値創造のサイクルを回し続けることで、Visionの実現を確実なものにしていきます。この一連の取組みにより、いち早くソリューションプロバイダーに近づくことが、最終的に⑥「株主価値の向上」にも結実するものと確信しております。
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兼松株式会社 広報室 電話: 03-6747-5000 https://www.kanematsu.co.jp/inquiry/