社長メッセージ
サステナビリティ
人的資本への取組み

兼松にとって人材は大切な財産であり、人材を守り育成していくことは、兼松の成長にはとても重要なことであると考えています。社員が働きやすく、働きがいのある会社としていくために、育児支援、介護支援など働き方改革に繋がる制度を整えています。また、兼松の成長に不可欠な人材育成にも注力しています。
人事担当役員メッセージ
山科 裕司 上席執行役員
人事、総務、運輸保険担当
この度、兼松グループにとって大切な財産である人的資本についての考え方を整理し、「人的資本基本方針」を策定しました。ここからは人的資本経営に対する考え方と、それを指揮する私の思いを述べさせていただきます。
まず、私たちの信念は、ビジネスは単なる取引や経済活動にとどまらず、人と人との深い繋がりの上に成り立っているということです。この信念は、創業以来脈々と受け継がれており、私たちの普遍的な価値観です。実際に、私自身も30年以上にわたる兼松での営業経験を通じて実感し、心の奥底に刻まれています。
私たちは、持続的な価値の創造に向けて人的資本を増やし、能力を最大限に活かせる組織・会社の構築を目指しております。目まぐるしい時代の変化に合わせてビジネスモデルを変革させてきたように、人的資本の育成も、成長の方向性に合わせて必要な知識や経験を備えることを重視しています。そのため継続的に研修や教育方法を見直し、より大きな価値の創造に繋がる人材の育成に努めています。
また、私たちは多様性を尊重し、異なる視点や経験を持つ人材を積極的に受け入れています。一人ひとりが持つ独自の能力と情熱を大切にし、その個々の力を結集することで、卓越性と創造性が発揮され、新たなイノベーションが生まれると考えるためです。私たちの組織は、多様性のある人材が輝き、相互に助け合い、尊重し合う場所です。 このような考えを「人材育成方針」と「環境整備方針」という枠組みで整理しています。
個人的な話になりますが、私の趣味であるピアノを通じて、人と人との繋がりがビジネスに与える力を強く感じた出来事がありました。あるお取引先の方との会議後、偶然その方がバイオリンの演奏家でもあると知ったので、私のピアノとデュエットを提案したところ、喜んで応じてくれました。それから私たちは共に練習に励み、ささやかながら演奏会で披露することができました。すると、その後私たちの関係は深まり、以前よりも活発にビジネスについて語り合うようになったのです。これは、目標に向けて情熱を共有したことで お互いに信頼が生まれ、新たな道が切り拓かれた経験でした。人と心を通わせ、深い絆を築くことでビジネスは単なる取引の域を超え、より豊かな成果を生み出すのです。
私たち兼松グループの目標は、単なる利益追求だけでなく、事業を通じて人々の人生を豊かにし、社会全体に良い影響をもたらすことです。私たちはお客さまやパートナーと信頼を築き、人々の心に感動を与えるサービスや商品を提供することで、持続的に価値を生み出すとともに社会に貢献していきます。
ステークホルダーの皆さまには、私たちの人的資本基本方針とその取組みにご理解とご支援を賜り、また私たちの情熱と使命感を共有していただきたく、心からお願い申し上げます。これからも私たちは皆さまと共に成長し、未来を共に築いていくことをお約束いたします。