環境レポート

環境ビジネス

兼松は国内外において、環境の維持・改善に資する商品の仕入れ・販売・その他の事業活動等を通じて、地球環境の維持・改善に寄与するよう努めております。 また、生物多様性に配慮した事業活動にも取り組んでおります。

木材を利用した環境に優しい地盤改良工法

兼松サステック株式会社では、木杭を使った地盤改良工法のひとつである「環境パイル工法」の受注が伸びています。住宅等小規模建築物の支持地盤の補強工事では、従来、補強材としてセメントや鋼材を使用してきましたが、これらの材料は製造過程で大量のCO2を発生させています。本工法は、補強材を成長過程でCO2を吸収した木材に置き換えることにより、環境負荷を大幅に軽減することができます。環境側面を重視する大手住宅メーカーにも本工法が採用され、2016年までの累計施工件数が1万件を超えるなど、好評を得ています。木杭を用いた地盤補強技術には、腐朽や蟻害のリスクがありましたが、兼松サステックが独自に開発した防腐防蟻処理を施す木材保存処理技術によりそのリスクを回避しています。さらに国産材を大量に利用することで、日本の林業再生(循環型森林経営)にも貢献しています。

 また、東日本大震災後の液状化対策などに活用されている丸太打設地盤液状化対策工法「LP-LiC工法」も販売しています。 これは、他社と共同開発した工法で、木杭を高密度で地盤に打ち込み液状化を防ぐものです。循環型森林経営や地球温暖化緩和(炭素貯蔵による二酸化炭素削減)に貢献する工法として、各方面から注目されています。
今後も環境に配慮しながら、人々に安らぎとぬくもりを与えてくれる「木」の長期有用化を実現していきます。

EV(電気自動車)の更なる普及に向けて

兼松は、日産自動車株式会社と共同で、NEDO※1より受託した米国カリフォルニア州の北部都市圏で実施する「電気自動車の行動範囲拡大実証事業」の実証サイトを始動しました。本実証事業では、自家用EVの販売台数が現在全米で最も多い州であるカリフォルニア州政府および米国充電インフラ事業者EVgo社※2と協力し、州北部で20カ所以上に50基以上の急速充電器を新たに設置するとともに、EVドライバーへのリアルタイム情報サービスの提供を通じて、EVの様々な行動パターンデータを集積し、調査・分析・研究を行います。本実証事業で得られた成果が、米国のみならず他の国や地域へ適用されることで、世界各地におけるEVの利便性の向上と更なる普及に繋がることが期待されています。本実証事業を通じ、CO2削減やエネルギー効率の向上に貢献して参ります。

※ 1 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
※ 2 2010年設立の全米最大の充電インフラ事業者

森林保全の取組み-----REDD+

兼松は森林保全と地球規模の気候変動対策を目的に、ブラジルとインドネシアにおいて 森林保全事業(REDD (*))の実現可能性調査を開始し、以下のトリプルベネフィットの実現可能性について検討しています。

  1. REDDクレジットを日本政府や民間企業が活用できる事
  2. REDD 事業により現地住民の生活レベルが改善される事
  3. プロジェクトサイト内で生物多様性が保全される事

ブラジルとインドネシアは地球温暖化問題への対策としてREDD 事業に力を入れている国であり、国際交渉においてREDD の制度設計や実施に関する提言を積極的に行っています。
両国と日本政府との協力による具体的なパイロットプロジェクトはまだ少なく、弊社による実現可能性調査が有力プロジェクトの一つとなることが期待されます。
兼松は本事業の具現化へ向け調査を行うことで、低炭素社会に向けた一端を担うとともに、引き続き地球温暖化対策に貢献してまいります。

(鉄鋼・素材・プラント部門 鉄鋼・素材・プラント統括室)

(*)REDDとは、開発途上国における森林の破壊や劣化を回避することでCO2の排出を削減しようとすること、またはそのプロジェクト。言い換えれば、炭素が森林やその土壌に固定された状態を保つことで森林伐採による大気への炭素の排出が起こらないようにすることである。
(出典:(財)環境情報普及センター)
【英】Reduced Emissions from Deforestation and Forest Degradation の略称

生物多様性の取組み----サステイナブルコーヒー

サステイナブルコーヒー(sustainable coffee)とは、将来世代に対する現代世代の責務として、自然環境や人々の生活を持続可能な状態に保つことを目指し、生産/流通されたコーヒーの総称です。

現在、環境保護団体を含むさまざまなNGOが、自然保護や生産者の生活環境の安定化、農園労働者の人権保護や生活改善など、様々な角度からサステイナブルコーヒーの生産や流通を推進する活動をおこなっています。

生産者と消費者を結ぶ大事な役目を担っている弊社としては、サステイナブルコーヒーを積極的に取り扱っています。農家に適切な価格を支払い、オーガニック製品にインセンティブを支払い、自然資源の管理を実践することに報酬を支払うことにより、生産者は安全な環境で、自然と共生しながら高品質のコーヒーを安定的に栽培することが可能になります。更に消費者にとっても安心・安全なコーヒーを楽しむことが出来ます。当社取り扱いのサステイナブルコーヒーはこちらよりご覧いただけます。

レインフォレスト・アライアンス認証コーヒーリンク
フェアトレード認証コーヒーリンク
CQI(Coffee Quality Institute)リンク

サステイナブルコーヒーを通して、今後も自然/労働者の環境改善に貢献いたします。

(食品部門 食品第1部 飲料・酒類課)

再生可能エネルギーの取組み-----地熱発電所、風力発電所

地熱発電は、地下2000メートル程度まで井戸を掘削し、地下のマグマで熱せられてできる高温高圧の水蒸気を取り出し、その蒸気でタービンをまわして電力を生み出します。タービンをまわすのに使用された蒸気は、水に還元して地下貯留層に戻され、再びマグマの熱で熱せられ、水蒸気として貯留されます。
地熱発電は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を発生させず、地球の内部に蓄えられた熱を繰り返し使うことから、半永久的に使えるクリーンエネルギーです。
兼松は、30年以上に渡り主に東南アジアで地熱発電所の建設・設備供給に取り組んでいます。フィリピン、インドネシアなどで各種地熱発電設備を納入し、近年では、インドネシアでダラジャット三号機発電所(110メガワット)を受注、さらに、フィリピン北ネグロス地熱発電設備一式(49メガワット)も受注し、両案件ともに無事工事を完了し、お客様に引渡しをいたしました。現在、インドネシア、フィリピンにて新規案件の商談に積極的に取り組んでおります。

また、兼松は、風力発電所の建設商談にも積極的に取り組んでおります。これら再生可能エネルギー発電設備の供給を通じて、クリーンエネルギーの開発に貢献いたします。

(プラント・船舶部 産機・プラント課)

赤飯・おこわキット-----低炭素社会への配慮 CO2削減

2011年12月2日におこわおにぎりの製造方法で特許証が交付されました。

【ムリ・ムダなく効率よく製造できる赤飯】

製造特許取得:特許第4875729号
発明の名称 :おこわおにぎりの製造方法

このおこわ製造方法により、従来の9つあった製造工程を5つに減らすことができました。その結果、製造時間の短縮による光熱費、労力の低減と、見えないムリ・ムダをおさえることが可能となりました。 CO2削減の観点からも環境に優しい製造方法が完成し、製品自体の評価も高く、コンビニなどで採用されて販売されています。

01.おこわの製造時間短縮

従来 : おこわ、特に赤飯の場合、工場内で豆を煮る工程から始める
KG型 : 煮豆製造不要、もち米の着色不要、2回目の蒸し工程不要
→もち米の浸漬工程時から換算して約1時間製造時間短縮
→おこわ1食あたりに係る光熱費などの削減達成

02.工場内の備品等コスト削減

おこわおにぎり製造時に使う備品(シート、吸水紙、消毒アルコール、洗剤、洗浄水等)の使用量削減や、それに付随する水道代、光熱費の削減達成にも貢献しています。

(食品部門 食品第二部 水産・調理食品課)

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